痛快!伝わる会話術[PRESIDENT 2020.8.14号]内容のまとめ

PRESIDENT 2020.8.14号を読んでの、感想と内容のまとめです。

読んだ感想

「伝わる話し方」というタイトルに惹かれて購入した、今回のプレジデント雑誌。

今ホットな話し上手な人を取り上げて、心理学的&パフォーマンス学的に分析しています。

なるほど!と腑に落ちる感覚が随所にあり、人前で話をすることにちょっぴり自信が持てました。


余談ですが、この雑誌の平均的な読者層は、もう少し私よりも年齢が上の、男性の方が多いような気がします。

だからこそ、新しい視点で自分を客観視しているような楽しさがあります。

世の中の現象をバッサリ切る語り口と、プレジデント独特の論理的な解説は、余計なデコレーションがなく爽快です。

読書ノート

テレビでよく見かけて、お話が上手だなと思っていた2人の記事を中心に、箇条書きで書きました。

※自分用にまとめたノートなので、内容や言い回しが違うところもあります。詳しい内容は本雑誌をご覧ください。

伝わる会話術

2部構成の特集でした。

前半は、パフォーマンス学研究の第一人者、ハリウッド大学大学院の佐藤綾子教授が、カリスマリーダーの会話術を解説しています。

後半は、名経営者がコミュニケーションの極意を伝授するという形で、本人の語り調子で書かれています。


前半と後半からお一人ずつ、自分のトリガーとなるように、簡単に記録しておきます。

吉村洋文さん(大阪知事)

吉村大阪知事は、コロナが始まる前は馴染みがない人でした。

テレビで好感を得られるのは、彼のルックスだけではないと思います。

台本を棒読みして質問に曖昧にしか答えないどこかの政治家よりも、必要なことを、ポイントを絞り、自分の言葉で述べるという、その姿勢が信頼感を生み出しています。

上から目線はなく、戦略的謙虚さがある吉村知事のお人柄。

応援したくなる人が多くなるのも納得です。


吉村知事の人を引き付ける要素は次の3つです。

1 sentence 1 message

1つの文章を短くして、伝える意味を1つに絞ることです。

Vision Story Show

ビジョンにむけてストーリーを語り、行動で示すことです。

3段論法

序論・本論・結論をハッキリさせた話の展開法です。

弁護士としてのキャリアがある吉村知事。

テレビで見かける、コロナの人数を鎮痛な面持ちで語る姿だけでなく、いつか、楽しく知的に討論される姿も拝見したいです。

(ヨードうがい薬関連の発表の仕方については、もしかしたらもう少し慎重にやった方が良かったのかもしれませんが。←個人の意見です)


このように前半では、「カリスマリーダーの『声・文章・言葉』を科学する」と題して、各界のリーダー達の話し方を、佐藤さんが分析しています。

吉村知事の他に、孫正義さん、柳井正さん、似鳥昭雄さん、小池百合子さんの会話を、科学的な視点で解説。

大学の講義を受けているみたいで、素直に楽しかったです。



髙田明さん(ジャパネットたかた創業者)

少し高い声で、大きなジェスチャーと情熱で物を売る人のイメージが強い、髙田明さん。

話し方だけでなく、徹底的にメディアの向こうにいる人のことを想像し、分かりやすく伝えることを心がけているそうです。

オンライン会議ひとつにしても、カメラの画質や大きさ、壁の色、照明、飾る花までこだわります。

「おもてなし」にも近いきめ細やかな配慮に、髙田さんの他者意識と想像力の高さを感じました。


印象に残ったコミュニケーションの奥義2つ。

Mission & Passion

なぜ伝えるのかという目的を明確に、本気で伝えたい情熱を持って伝える。

一調・二機・三声

世阿弥の教え:まず声の張りや高さを整え、タイミングを見計らって声を出す。話の順番は、「序破急(序論・本論・結論)」が大事。

髙田さんは、ただ単に原稿を読んでいる言葉は、いくら聞いても心に響かないと喝破しています。

要は、自分の伝えたいことだけを「伝える」のではダメ。メッセージは、相手が受け取ってこそ「伝わる」のです。

PRESIDENT2020.8.14号 P26

自分の発している言葉と、相手の反応をしっかりと見取れるスピーチを心がけたいです。


後半では、「話ド下手がトークの天才に!名経営者が伝授」と題して、ジャパネットたかたの経営者である髙田さん以外に、ローソン、GMOインターネット、野村HD、武蔵野の経営者の方々が、自分の持論を展開しています。

それぞれの仕事の哲学が面白い。

雲の上の人たちですが、隣で話を聞いているような感覚になりました。

あとがき

本と違って短い文章が多い雑誌は、その時期に知りたいエッセンスが凝縮されています。

会話術の特集に入る前の、「蒸し暑い!話しにくい!マスクの悩みを一発解決」という、見開きのページの記事を読んだ時点で、私としてはある程度の満足感が得られました。

情報としての賞味期限は短いかもしれませんが、手っ取り早く、幅広く知見を広められるのは良いところだと思います。

コロナ禍でナイーブな話題も多い今日このごろ。

オンラインや電話でのコミュニケーションが多くなりがちですが、基本は同じ。

話す相手が心理的に安全と感じられるように、まずは自分が相手を受け入れ、理解への積極的な姿勢を示したいです。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪