京大式で有名になったB6サイズのカードを使ってみた話です。ノートやシステム手帳にはない利点を交えながら、情報カード初心者でも簡単にできる思考の整理方法をご紹介します。
※使いやすさには個人差があります。ご参考程度にどうぞ。
情報カードとは
情報カードとは、情報をカード形式の紙に書いて、ストックしていくために作られたカードのことです。
様々な大きさがありますが、日本では梅棹忠夫氏が紹介して広まった、B6サイズの「京大カード」が有名です。
↓本来の使い方は、「知的生産の技術(岩波新書」に詳しく書いてあります。
〜余談〜
情報カードを使おうと思った理由
愛用しているA5バインダーノート(テフレーヌ)は、手帳やノートとしての使い勝手は良いのですが、情報カードとしてアイデアを練るのには使いにくかったから。
使いにくいと感じたところ:
- A5サイズは情報カードとして使うには微妙に大きすぎ、並べると非常に幅を取る。
- リフィルを単体で持ち運んだり、頻繁にバインダーから取り出すと紙が傷みやすい。
- 薄っぺらい紙なので、他の書類と混ざって紛失することがあった。
以上の欠点を解決すべく、情報カードを使ってみることにしました。
↓参考にした使い方
京大式カードから学ぶ
情報カードの使い方は、歴史の長い京大式を参考にしました。
<カードの基本情報>
「京大式」という名前のカードがあります。[コレクト]情報カードB6京大式
↓サイズはB6で、罫線の幅9.5mm。穴は開いていません。
<京大式の基本ルール:(参照元:IT media Inc.)>
- 常に持ち歩いて、すぐに書く
- 1枚に1案件のみ
- カルタのように並べ、カード同士を関係付ける
色々な方法があるようですが、この3つを遵守しようと思います。
常に持ち歩く
アイデアは、すぐに書き留めないと、シャボン玉のようにパッと消えてしまいます。
その場で書きとめられるように、情報カードは常に持ち歩く必要があります。
↓PRESIDENT雑誌にも、このような即時メモの重要性が書いてありました。
1枚に1案件のみ
基本的に、1枚につき1案件のみ。これはノートやA4メモ書きでも同様にしていました。
↓A4メモ書きについては、こちらのレビューでまとめています。
カード同士を関係付ける
組み合わせたり、順番を変えたりすることが容易なのが、カードのメリットです。
バインダーノートでもやっていましたが、カードの方が厚みがあるので断然やりやすいです。
参考までに、↓穴あきの情報カードもあります。[コクヨ]メモ帳 情報カード 横罫 B6は、罫線が京大カードよりも1mm狭く、8.5mm幅です。
しかし、、、
私はチャート図やマインドマップ形式を使ってアイデア出しをすることも多く、どうも罫線だと使いにくそうだと感じ、結局、コレクトの方眼カードを使うことにました↓
細かく手帳やノートに記録するのは3mm方眼がお気に入りですが、0.7mmの鉛筆シャープでガシガシ書くには、5mm方眼が具合良いです。
ダイソーで売っていた無地のカードと迷った末の決定です。
しばらくはこの方眼カードを使ってみようと思います。
私の使い方:習慣化への工夫
私が、情報カードのメリットを最大限に活かし、習慣化するために考えた使い方です。
- すぐに書ける環境を作る
- 夜寝る前に整理して朝一番に考える
- 組み合わせて化学反応を起こす
すぐに書ける環境を作る
書くまでの時間を最短にしたかったので、無造作にカバンに放り込んでも大丈夫なバインダーを手作りしました。
表紙はなし!カバーもなし!厚紙を後ろに挟んでいるので、取り出したらサッと書き込むことができます。
ちなみに厚紙は、もみじ饅頭が入っていた箱を切り取ったものです。
バインダーやノートは、取り出す→そのページを開くという2アクションが必要でしたが、情報カードは1アクションでOK。
ほぼ手のひらサイズなので、電車の中でも場所を取らずにササっとメモできます。
バラすとこんな感じになっています。10枚程度のカードを挟んで持ち歩いています。
↓使っているペーパーファスナーはこれです。
このペーパーファスナーは、片手で装着可能なのがお気に入りです。
↓遠くに行く時や、多くの枚数を使うときは、無印良品のEVAケース・ファスナー付 B6を使って、カバンの中に予備カードをストックしています。
夜寝る前に整理して朝一番に考える
A4メモ書きと同じように、夜、寝る前にざっと整理します。この時点で裏紙に回したり、捨てたりするカードもあります。
最近では、優先順位順に並べることが多いです。
朝起きて1番の、頭が冴えている時にもう一度見ます。
それを見て、今日のタスクを考えることが多いです。
↓優先順位づけには、GTDの考え方を使っています。
組み合わせて化学反応を起こす
もったいぶらずに、とにかくいくつものアイデアを書き留めています。
それをざ〜っと机上に並べ、遠目で眺めます。
切り貼りすることもあります。
1つ1つは別のアイデアなのに、不思議な化学反応が起こるので面白いです。
人間関係と同じですね。
もしかしたら、読書ノートもカードにして並べたら、また違った世界が見えるのかもしれません。
カードの書き方例
日付を書くこと&1枚1案件にすること以外は、結構自由に書いています。
↓情報カードのメリットを書き出したカードです。このブログ記事の元になった1枚です。
コレクトの方眼情報カードは穴の位置が端に寄っていて、ギリギリまで紙面を使えるのがお気に入りです。
↓昨日使ったカード。大まかなスケジュール管理を左半分に、右に思いついたメモを書いています。
必要に応じて細分化し、別のカードで深掘りして思考を深めます。
仕事のアイデア出しも簡単にでき、カード単体で持ち運んでも紛失しにくいので重宝しています。
カードの端を色分けして、さらに細分化するなどの工夫をしようと考えています。
〜余談〜
私独自の、ノートとカードの違いを定義しておきます。
ノートや手帳は参照するもの、カードは並べ替えたり組み合わせたりして、ヒラメキを生むものです。
使ってみると分かるのですが、カードは並べ替えが本当に楽です。
全てを1冊のノートだけで管理できると良いのですが、持ち運びや参照の必要性などから、何冊かのノートと、情報カードに分けています。
この話は、また別の機会に書きますね。
情報カードの整理方法
京大カードは、箱にポンポン放り込むのが主流みたいです。
箱に入れる
↓ぴったりの箱が、売っています。
情報カードの箱用インデックスについて
↓ぴったりのインデックスも、あります。
もっと大量のカードを扱うようになったら、この放り込み方式が良いかもしれません。
ファイリングする
↓私は、カバンに入れて持ち運ぶことが多そうなので、まずはファイルで保管することにしました。
インデックスの項目は、鉛筆書きです。変えることもありそうなので。
↓使っているファイルはこれです。
このファイルの便利なところは、開閉がものすごく楽なところです。
左側のリングをつまむと、ワンタッチで開きます。
手前のリングのみを閉じると、ワンタッチで後ろのリングと一緒に閉じることができます。
ファイル用インデックスについて
↓インデックスは、これを使っています。
あとがき
まだ使い始めて1週間ほどなのですが、情報カードの便利さにうっとりしています。
私は朝型人間なので、朝一番にカードをカルタのように並べて、思考の化学反応を楽しんでいます。
SNSやブログでは、英語やTOEIC試験の勉強法を公開している人も多いですね。
色々な方の使い方を参考にしつつ、これからもっと活用の幅を広げて創造性を鍛えていきたいです。
↓ちなみに、現在はバインダーノートに合体させて使っています。
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