情報は付加価値をつけてアウトプット!地頭力の鍛え方

「いま、すぐはじめる地頭力[細谷功著]」を読んでの、感想&まとめです。

内容&感想

「地頭力」とは、仕事や人生の問題をスピーディーに解決し、さらには新しいものを創造することができる「考える力」です。

1ページ目、最初の一文です。

堅苦しい定義は置いといて、要は、考え方を変えると人生がうまくいきますよという内容の本です。

具体的な方法は、結論から、全体から、単純に。(詳しくは後述します。)

この本のすごいところは、コンサルティング業界の人だけでなく、私みたいな凡人でも、誰でも、今すぐ実践できるトレーニング方法が書かれているところです。

第1章の「地頭力チェックリスト」では、思考停止度、仮設思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力を、各10項目で自己診断できます。

それぞれに診断と解説のページがあるので、忙しい人は当てはまる項目のみを読み進めてもいいかもしれません。

最終章はQ&A形式になっており、一般人(私)の疑問が解決するようになっています。

まさに、至れり尽くせり。

細谷功さんの本は、良い意味で一度ハマると抜け出しにくい沼だと思います。

印象に残ったところ:

コピー&ペーストは思考停止。

いくら優れた情報や言葉を書き写しても、それはただの作業にしかならない。

痛いところを突かれました。

情報や言葉は、自分の中に取り入れ、抽象化して転用できるレベルまで咀嚼することで初めて、知識に変わります。

教訓:情報の横流しはやめて、自分の頭で考える。付加価値をつけてこその「アウトプット」!

文章をコピペするだけ、ツイッターでリツイートするだけは、もうやめます。

読書ノート

絵を描きたい気分だったので、スケッチブックにメモしました。鉛筆シャープ&トンボ鉛筆ABT使用。

自分がイメージしやすいよう、花壇にたとえて図解しました。

これだけ見ると、情報の横流しそのものですけどね。

※自分用のまとめです。言い回しや表現が違う箇所もあります。詳しくは本書をご覧ください。

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コピペにならないよう、ちょっと思考タイム。

地頭力のはじめ方

地頭力の基本は、結論から、全体から、単純に、自分の頭を使って考えること。

私たちはついうっかり、その反対をやってしまいます。

例えば部屋が散らかっている時:

とりあえず目に付くことから片付け、収納場所が足りなくなると「その他ボックス」へ。家族に小言を放ちながら、整理収納ができている家の写真を見て「これは特殊な環境で自分には無理」と決めつける。

これでは、いつまでたっても部屋は片付きません。

では、地頭力を使った解決方法とは?

↓私なりに考えてみました。

結論から、全体から、単純に

<結論から>・・・ゴールを見据えて、未来から逆算思考する。

片付けの場合、部屋が散らかっている状態を、どのような状態にしたいのかというゴールを定めます。

イメージ写真があれば、なおよし。

ゴールが決まれば、あとはそこに行くまでどんな過程(断捨離なり整理整頓なり)が必要か、現実と理想のギャップを埋める作業を考えていきます。

「とりあえず、、、」ではなく、「結論から」の逆算思考で、目的地への道のりをハッキリとさせるのです。


<全体から>・・・全体を一気に俯瞰視した上で、一定の軸を決めて動く。

片付けであれば、最初に家中のものを俯瞰視して、用途や使用頻度によって箱(場所)を準備しておきます。

そうすると、その他(想定外)が少なくなります。

結果、場当たり的な片付けではなく、軸に沿った分類で物の場所が決まり、家族にとっても取り出しやすく片付けやすくなるのです。

片付けが苦手な人は、そもそもこの分類がうまくできていない場合が多いように感じます。

※ビジネスでは、思い込み・固定観念にとらわれないために、フレームワークがよく使われます。


<単純に>・・・物事を一度抽象化し、転用できることを探す。

片付けの行き届いた雑誌写真を見て、ウチは絶対無理と決めつけるのではなく、一部分でも良いから普通の家でも実践できないか考えてみます。

例えば、台所のカトラリーの分類方法ならばウチにも取り入れることができそうとか、オモチャの断捨離は子供が小さいから無理だけど、季節ごとに出すおもちゃを決めるのならできそう、、、などなど。

つまり、プロの手法が、一般家庭でも使える部分がないか考えてみるのです。

それだけでも、随分と頭のトレーニングになりますよね。

瑣末なことや完璧主義は切り捨てて、見習えるところを探すという視点で考えると、その家庭なりの改善ができるものです。

以上、つらつらと自分なりの解釈を書きました。

普段から、ゴールから考えるクセをつけたり、フレームワークを本で学んだりして、地頭力の基礎基本を身に付けたいです。

土台となるのは知的好奇心

逆算思考、俯瞰視、抽象化のどれをとっても、今までの知識や経験があってこそできるもの。

そして、原動力となるのは、、、

  • わからないから、知りたい!
  • できないから、できるようになりたい!
  • 未知のものだから、挑戦してみたい!

これらの前向きな姿勢、つまり、知的好奇心です。

知的好奇心さえあれば、重たい腰を上げる動作なしで、知識のアップデートが勝手に進みます。

いわば花壇の土(肥料入り)のような、大事な存在です。

覚えておきたい心構え

最後に、地頭力を鍛えるにあたって、意識しておきたいこと3つを記録しておきます。

例えると、花壇にそそぎ入れる水のように、成長に必要不可欠なものです。

  • 時間感覚を上げる
  • 「思考のクセ」を認識する
  • 知的依存心を捨てる

うんうん。納得。

この3点を意識するだけで、生きづらをも減らすことができそうです。

※詳しい解説は、本書をご覧ください。


余談ですが、、、子供との会話は地頭力を鍛えるのに最適な気がします。

ある現象を、5歳の子でもわかるように、専門用語とかなしで簡単に説明する。

これがとっても難しい。

深く理解できていないと、簡単に説明できませんから。

普段の会話が、抽象化→具体化のトレーニングになっていると考えると、子供との会話も有意義なものになりそうです。

参考図書&リンク

↓今回の本です

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↓サラリと読める漫画版もあります。

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ベストセラーって、大抵、まんが版になっている印象があります。

↓細谷功さんの「具体と抽象」。この概念は、どの本を読むのにも、どの仕事をするのにも役立っています。

↓考える楽しみは、人間が持つ大きな喜び!齋藤孝さんの本からも、自分の頭を使って創造することの大切さ、面白さが感じられます。

あとがき

今回の本は、耳が痛い話が多かった印象で、自分の改善すべき点がよく分かりました。

まさに、良薬口に苦し。

図書館で借りた本なのでさ〜っと読んでメモしましたが、5年後、10年後にもまた読んで、チェックリストで自己診断してみたいです。

それにしても、本書で例に出されていた、「人間くさいカーナビ」の例には笑いました。

私のことじゃんって。

でもまあ、寄り道を楽しめる余裕がある時は、セレンディピティを求めてふらりふらりするのも楽しいかもしれませんね。

人間くささも時には大事。

論理と感情のバランスを保って、これからも楽しく生きていきます。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪