万年筆といえば「インク沼」というほどインクの種類が豊富です。
万年筆につけるインクには、あらかじめインクが補填されている「カートリッジ」と、インク瓶からインクを補充する「コンバーター」の2種類があります。
もしカートリッジのインクをコンバーターに移し替えたり、インク瓶のインクをカートリッジに入れられれば、使えるインクの幅が広がりますよね!
実は工夫すれば、双方への入れ替えが可能です。
今回はそんなインク入れ替え術と注意点を徹底解説します!

カートリッジからコンバーターへ入れ替え
カートリッジは、筒状の替えインク。
各万年筆メーカーが発売しており、ブラックやブルーブラックなどの定番カラーから、蛍光色やパステルカラーなどさまざまなカラーが販売されています。
瓶のインクを買うよりも安価にインクが試せる反面、基本的には同メーカーの万年筆にしか使えません。
他メーカーのカートリッジを自分の万年筆に入れられれば、使ってみたいインクをお試しできますよね。
用意するもの
カートリッジからコンバーターへ入れ替えるために、用意するものはこちら。
- カートリッジ
- コンバーター
- 注射器
- ダブルクリップや目玉クリップ
- 新聞紙やチラシなどの雑紙
注射器は化粧水や香水を移し替えるためのアイテムで、100円ショップの化粧品コーナーで売られています。

クリップは少し大きめのものを用意しました。
これはカートリッジやコンバーターを縦に立てておくために使うので、必須ではありません。
新聞紙やチラシなどは、インクが垂れても良いように用意しておきましょう!
手順
まずはカートリッジに穴を開けます。
一番簡単なのが、そのカートリッジに対応した万年筆に一度刺して開けること。

万年筆にまっすぐつけて、そのまままっすぐ引き抜きます。
もし対応した万年筆を持っていない場合は、キリや先の細い棒などを使って慎重にフタを押します。

少し隙間が開くだけでも大丈夫なので、押しすぎないようにしましょう!
やりすぎてしまうと、こんな悲惨な状態になります……笑

続いてインクを吸い出します。
ダブルクリップや目玉クリップで、カートリッジを縦にしておくと作業が楽です!

注射器を入れて吸い出します。

次にコンバーターへ移します。コンバーターは空きスペースを最大まで開けておきましょう。

あとは慎重に入れるだけ。
こぼしたり溢れたりしやすいので少しずつ入れましょう。
入れる量は、少し空きが出るくらいまでに留めてください。

入れすぎてしまうと、インク漏れの原因になってしまいます。
あとは万年筆にセットして完了です!

インク瓶からカートリッジへ入れ替え
瓶に入っているインクは、基本的にコンバーターやガラスペンなどのつけペンに使われるものです。
その魅力は、種類の豊富さ!
ずらりと並んだインク瓶は、文具好きなら一度は憧れる景色ですよね。

ただお使いの万年筆によってはコンバーターがなく、カートリッジ式のみの場合もあります。
愛用の万年筆では使えないからと、新しく万年筆を買い直すのは手間ですよね……。
カートリッジにインクを詰め替えられれば、使えるインクの種類が一気に広がります!
用意するもの
インク瓶からカートリッジへ入れ替えるために、用意するものはこちら。
- インク
- 空のカートリッジ
- 注射器
- ダブルクリップや目玉クリップ
- 新聞紙やチラシなどの雑紙

空のカートリッジは、使い切ったカートリッジをきれいに洗っておけばOK!
ちなみに、空のカートリッジだけで販売しているものもあります。
手順
まずは注射器で、インク瓶からインクを吸い出します。

カートリッジによってインク量は異なりますが、0.3〜0.5mlくらい入れてあとで微調整するのがおすすめです。

一気に入れてしまうと、インクがあふれる可能性大!
注射器にインクを入れたら、そのまま空カートリッジにインクを入れます。

カートリッジの上部を少し開けるくらいが、ベストなインク量です。
多すぎてしまうとインク漏れの原因になるので注意しましょう!
あとは万年筆にカートリッジをセットするだけ!

慎重に作業をすれば、難しい部分はありませんよ♪
あくまで自己責任の方法です!
注意したいのは、インクの入れ替えや他メーカーのインクを使うこと自体が「自己責任」であること。
万年筆には、インクとの相性やカートリッジとの相性があります。

インク詰まりを起こしてしまったり、インク漏れを起こしてしまう可能性もあります。
万年筆自体が高価な場合は、専用のカートリッジかコンバーターを使うことを推奨します!

また空のカートリッジは、何度も使っていると穴が拡張してしまいインク漏れの原因になります。
何度か使ったら別のものに変えるなど、工夫するようにしましょう!
いろいろ試して万年筆を楽しもう!
万年筆の楽しみの一つがインク。
自己流ですが、その楽しみをより広げる方法をお伝えしました。
私はメインの万年筆とサブの万年筆を使い分け、サブの万年筆ではインクの入れ替えを楽しんでいます。
自分好みのインクを見つけると、書くこと自体が特別な時間になりますよ!
ぜひ素敵な万年筆ライフを楽しんでくださいね♪
参考記事
万年筆関連の記事です。
↓基本の洗い方
↓お手頃価格の無印良品の万年筆について
↓好きな色をたくさん試したい人には、万年筆ペン先のつけペンを使うという手もありますよ。
ご訪問ありがとうございます!
conote.infoでは「文具で暮らしを楽しくする」をモットーに、文具や手帳の使い方を発信中。
手帳リフィルはPDFとしてダウンロードできるので、日々の記録を残すライフログとしても活用できます。
↓新しく作成したリフィルは、こちらで配信します。

conote note を詳しく見る
※今後も継続してリフィルを作成するために、conoteでは皆様からの寄付を募っています。
※更新情報は以下のSNSでお知らせしています。
twitter、Facebook、instagram、pinterest
※ご紹介した商品は、楽天ルームにも掲載しています。
