無印良品といえば、優秀な文房具が豊富ですよね。
普段使いのペンやノート、付箋やファイルなどが豊富ですが、意外な文房具もあるんです。
それが万年筆!
実際の使い心地はどうなの!?と思い、購入してみました。
今回は、これら2種類の万年筆を徹底比較します!
無印の万年筆は490円と1090円の2本
まずは簡単に商品を紹介します。
1本目は「ポリカーボネイト万年筆」です。お値段は税込490円でワンコイン!
ややくすみがかった白い本体で、優しい印象です。
あらかじめブラックのインクカートリッジが1本付属します。
2本目は「アルミ丸軸万年筆 ファイン・黒インクカートリッジ1本付」。
お値段は税込1090円と「ポリカーボネイト万年筆」の倍のお値段です。
ただ高級なものが多い万年筆界のなかでは、かなりお手頃な価格。
見た目はシンプルかつメタリックで、持った時にずっしりと重みを感じます。
ブラックのインクカートリッジが付属するので、合計で2本ついてきますよ。
ポリカーボネイト万年筆の使い心地
それでは、1本ずつ使い心地を確かめます。
まずは490円のポリカーボネイト万年筆から。
女性でも気軽に持てる見た目&軽さ
全体にコロンとしたシルエットがかわいらしい、ポリカーボネイト万年筆。
↓マイルドライナーやぺんてるのサインペンと同じくらいの長さです。(真ん中が無印良品の万年筆。)
フタを取ると、ペン先はこんな感じ。
重さは13gと、万年筆の中では軽い方です。
カートリッジインクはやや長め。購入時には本体に入っています。
別で購入しなくても1本入っているのはありがたいですよね!
↓取り付け方
このようなボールが入っている方を、ペン先のついた本体にグッと差しこみます。
グリグリ回してしまうととインク漏れの原因になるので、真っ直ぐに押し込みましょう!
ぬるぬるとしたスムーズな書き心地
最初から入っているカートリッジは、ブラックです。
無印で販売されている替えのカートリッジは、ブラックとブルーブラックの2種類。
万年筆は、カートリッジからペン先にインクが行き渡るまで時間がかかります。
しばらくペン先を下にしてペン立てなどに入れておくといいですよ。
試し書きをしてもインクの出が悪い場合は、ペンのおしりの方を持って軽く横に振ると充填が早くなります(気がするだけかも笑)。
書いてみると、薄墨のように濃淡の出るきれいなカラー!
太さは中字程度で、0.7mmくらいのボールペンのイメージです。
万年筆の試し書きといえば「永」の字。
トメハネもスムーズですが、太さの調整は難しいかもしれません。
いいな〜と思ったのが、インクだまり!
「だ」の文字の下の方にインクが溜まって、少し濃くなっているのがわかりますか?
インクペンだからこそ出るこの濃淡が、万年筆の魅力の一つですよね〜〜!!
ツバメノートへの裏抜けはほぼありません。
コピー用紙にも書いてみました。ツルツルした紙とも相性◎
こちらも裏抜けはありません。優秀!
プラチナ万年筆のカートリッジやコンバーターに入れ替えられる!
ポリカーボネート万年筆のペン先に小さく「P」の文字があるのですが、このタイプはプラチナ万年筆のカートリッジやコンバーターが使えるんです!
コンバーターとは、インク瓶からインクを吸入して使えるアイテム。
つまりプラチナ万年筆のコンバーター↓を使えば、他社のインクも使えるということです。
↓無印のポリカーボネート万年筆に、プラチナ万年筆のコンバーターをつけたところ。
海外の薄い水色のインクを入れると、とってもかわいい……!見た目のころんとしたシルエットにベストマッチです。
↓使用しているコンバーターはこちら
注意:別メーカーのインクを使うとインク詰まりを起こす場合があるので、自己責任でお願いします!
インクを入れ替える前には、必ず万年筆を洗いましょうね。
↓洗い方については、こちらで詳しくご紹介しています。
アルミ丸軸万年筆の使い心地
続いては1090円のアルミ丸軸万年筆を使ってみます。
シンプルでミニマルなデザインがかっこいい!
シルバーで細身のシルエットが特徴のアルミ丸軸万年筆。
↓マイルドライナーやぺんてるのサインペンと並べたところ。真ん中がアルミ軸の無印良品万年筆です。長さは変わりませんが、やはりスラっとしていますよね。
万年筆のなかでも、特に細いように感じます。
フタを取ると、ペン先はこんな感じ。「F」と書かれているのは「ファイン(細字)」のことです。
重さは20gと、ポリカーボネイト万年筆の約1.5倍の重さ。持つと、持ち手部分にずっしりと重心が来ているのがわかります。
カートリッジインクは、ポリカーボネイトの万年筆と比べると短めのサイズ。購入時には本体に入っています。
先が細くなっている方を差し込みます。間違えやすいので要注意!
こちらも真っ直ぐに押し込みましょう。正しく装着されると「カチ!」と音がするので合図にしてくださいね。
カリカリとした「これぞ万年筆!」な書き心地
最初から入っているカートリッジは、ポリカーボネイト万年筆と同様ブラックのカラーです。
無印で販売されている替えのカートリッジは、ブラックのみで、2本入り105円でした。
書いてみると、こちらはしっかり濃い黒です。
細字らしいカリカリとした書き心地が、字を書く楽しさを改めて感じさせてくれます…!
「永」の字を書いてみると、ペン先に柔軟性があるので太さのコントロールができます。
特に最後のはらいの部分は、書いていて最高に気持ちいい!字が上手くなった気分!笑
濃淡は出にくいのでインクだまりは出にくいのですが、かなり小さい文字でもかけるのはメリット。
ひとマス3mmの測量野帳に書いてみましたが、漢字も潰れずに書けました。小さめの手帳でも活躍しそう!
コピー用紙にも書いてみました。こちらもキレイにインクがのります。
もちろん裏抜けはありません!
ペリカンのカートリッジ&コンバーターが使える!
ポリカーボネイト万年筆同様に、実は他社のカートリッジやコンバーターが使えます。
短めのカートリッジは「欧州共通規格」というタイプ。
ペリカンやファーバーカステル、モンテベルデ、シュナイダー、オートなどの「欧州共通規格」という文字が書いてあるカートリッジが使えます!
↓欧州共通規格のカートリッジ例。探せばもっとたくさんあります。
コンバーターを使いたい場合は、ペリカンのものが手に入りやすくておすすめです。
↓ペリカンのコンバーターをつけたところ。
ブラウンカラーのインクを充填して書いてみました。
ブラックのインクでは見えなかったインクだまりが!レトロな色合いがたまりません。
↓使用しているコンバーターはこちら
ただし、こちらも正規のインク以外の使用は自己責任。
インク漏れやインク詰まりの可能性があるのでご注意を!
どちらを買おうか迷ったら
2本ともお手頃価格なので、どちらを買おうか迷っている方もいるのでは。
ここからは、それぞれの万年筆がどんな方におすすめなのかをお伝えします。
ポリカーボネイト万年筆は初心者お試し版としておすすめ
万年筆に憧れている方やインク沼にハマってみたい!とお思いの方、いませんか?
そんな方にはポリカーボネイト万年筆がおすすめです!
最初から高い万年筆を使うと、不慣れだったり書きにくかったりもったいなかったりで使う頻度が低くなる可能性も。
万年筆はインク詰まりを予防するために、毎日書くことを推奨しています。
その点で言うと、ワンコインで買えるポリカーボネイト万年筆はうってつけ。
お値段的にも書きごこち的にも、気軽に楽しく使えるアイテムなのです。
そのおしゃれなデザインゆえに、白系の文房具やナチュラルテイストの手帳アイテムが多い方にもおすすめ。
初心者万年筆の代表格「kakuno」のデザインがポップすぎるな…と感じる方もぜひ!
書き心地としてはぬるぬる系なので、SARASAやジェットストリームなどの低摩擦系ボールペンがお好みの方に向いています。
ただし太めの線なので、細かな筆記には向かないので注意しましょう!
アルミ丸軸万年筆は万年筆らしい筆致を求める方におすすめ
ビジネスシーンやシックなペンケースに入れたい方や、シンプルなアイテムでそろえている方は、アルミ丸軸万年筆がおすすめ!
「無印の万年筆」とも「1090円の万年筆」とも見えない、高級感漂う見た目は大人の男性でも持ちやすいアイテムです。
また欧州共通規格のカートリッジも使えるので、替えインクをいろいろ試したい方はこちらの方がいいですね。
シルバーのシンプルなペンから、ブラウンやピンクのインクを出すことだって可能です。
重さがあるので、パーカーのボールペンやドクターグリップなどがお好みの方にも向いています。
書き心地としてはしっかり引っ掛かりがあるので、uniballoneや0.3mm以下の細いシャープペンを使っている方にもおすすめです。
なにより細かな字も楽に書けるので、小さめの手帳や測量野帳を使っている方にも激推ししたいです!
侮れません!無印の万年筆
私は以前から万年筆を楽しんでいますが、まさか無印でこんなに安く万年筆を楽しめるなんて!と驚いています。
普通のペンよりも癖があって、お手入れも手間がかかる万年筆。向き不向きの出やすいアイテムです。
興味はあるけれど、なかなか手が出せていない…なんて方の第一歩にはぴったりだと感じました。
すでに万年筆に開眼されている方も、気軽に改造やインク交換ができちゃう1本としておすすめしたいです♪
おまけの参考リンク
conote過去記事から、万年筆の関連記事を貼っておきます。良かったらご参考に〜♪
↓インクボトルに初挑戦した時の話です。インクの吸い上げ方の注意点などが書いてあります。
↓インク沼に足を入れて瓶が増え始めたら、、、気軽に色々なインクを試すことができる「つけペン」を活用すると便利です。(ハマりすぎ注意)
↓お子さん向けにはkakunoが太軸で持ちやすくてGood。無印良品の万年筆と違い、ポップなデザインが特徴です。
↓カラフルな万年筆をカスタマイズ自作できるFonte。こちらも低価格帯です。インクの色別に複数持ちしたい人におすすめです。
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