文具好きの大きな悩みの一つが、文具収納や整理整頓の方法。
私も整理整頓が苦手なうえに、気に入った文房具を見るとついつい買ってしまうんですよね……。
そこで今回は「文房具を大量に持っている人向け」の整理整頓術について考えてみました。
「捨てなきゃいけないのはわかっているけれど、どうしても捨てられない!」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
整理収納に加えて、文具のコンパクトな持ち運び方法も考えてみたので、ご参考に〜♪
大量文具の片付け・整理整頓方法の基本
まずは私が持っているペンをご覧いただきましょう……。
これはペンのみですが、このほかノートや紙もの、シール、ツール類も多くあります。
ただでさえ文房具好きな上に、お仕事で購入・使用しているものもあります。
どうしても捨てられないものが多い中、どのように整理整頓しているか紹介します。
この順番が鉄則!
そもそも「整理整頓」とは、必要なものだけ残す「整理」と、整理したものを使いやすく整える「整頓」を行うこと。
それに基づいて、文具も文具以外の場合も以下の順番で片付けを行うのが鉄則です。
- まずはすべて取り出す
- 分類分けをする
- 収納もしくは処分する
ここから順番に、文具整理の方法を解説します。
まずはすべて取り出す
今回はペンで整理整頓をしていきますが、どんな場合でも「まずはすべて取り出す」ことからスタート!
冒頭でお見せしたように、とりあえずすべてのペンを集結させます。
すべてのペンなので、ペンケースに入っているものからペン立てのもの、ストックとして保管しているものや、家族との共用部分にあるものも自分のものであればすべて出します。
すべて出すと、自分がどれだけの本数を所有しているのか見えますよね。
なかには「全然使ってない!」「こんなの持っていたっけ?」というものがあるかも。
分類分けをする
すべて出したら、1本1本チェックして分類分けを行います。
分ける分類はこちら。
- よく使うもの:毎日もしくは週に数度は使うもの
- 時々使うもの:イラストを描くときや手帳デコをするときなど、月に数度は使うもの
- あまり使わないorストックしているもの:使う頻度が少ないものの必ず使うとわかっているもの
- 使わないけれどコレクションとして持っているもの:数量限定のものやSNSで見かけて「いいな!」と思ったものなど。。
- 使わないもの:買ったはいいけれど使い道がないものや、書けないもの
分類の基準は人それぞれですが……必ず「書けるかどうか」はチェックしてくださいね。
特に水性インクや油性インクのボールペンは、長時間使っていないと乾燥や固着などで書けなくなっている場合もあります。
また、万年筆などは長く使っていないとインクが蒸発していることもしばしば。
ケアが必要なものも分けておきましょう。
収納もしくは処分する
分類分けができたら、ようやく収納します!
ただし、収納場所にも工夫をしましょう。一つひとつ紹介しますね。
よく使うもの
よく使うものは、出しっぱなしでOK!
いちいちしまっていては不便ですよね。
私の場合は、よく使うものはペントレーに置いてPCスタンドの土台部分に置いてあります。
持ち運ぶ機会の多いものは、ペンケースに入れて、こちらもペントレーに。
人によっては筆箱やペン立てに入れても良いですよ!
ただし注意なのが、範囲を決めてそこから溢れないようにすること。
いくら出しっぱなしにしてOKとはいえ、たくさんあっては散らかる一方……。
「ペントレーに乗る本数」「筆箱のチャックが余裕で閉まる本数」などと決めて入れておきましょう。
時々使うもの
つづいて、時々使うもの。
これらは見えるところに置いておきましょう。
私はペントレーとは別のペン立てに入れています。
ポイントは「見えるところ」に置くこと!
これは経験上の話ですが、見えない部分に置いてしまうと死蔵してしまうんですよね。
せっかく使おうと思って買ったのに、いざ使いたい時に「あのペンどこにやったっけ!?」となりがち。
大掃除や引越しの時に発見されることがしばしば(笑)。
文具を活用してあげるためにも、見えるところにおいて積極的に使うようにしましょう!
あまり使わないorストックしているもの
使うシーンが限られている文具もありますよね。
たとえば布用のペンや薄墨ペン、ペンタイプののりなど……。
またボールペンの替えインクも、すぐには使わないけれどストックとして必要ですよね。
これらは見えないところにしまっておきましょう!
ただし、必ず“近くの”“わかりやすいところに”“同じジャンルのものをまとめて”しまうのがポイント。
私はデスクサイドに無印良品の引き出しを置いていて、そのなかにまとめて入れてあります。
使う時に引き出しから取り出し、使い終わるたびに戻してくださいね。
これを守るだけでも、部屋が散らかりにくくなります。(わかってはいるけれどなかなかできないものですよね……)
使わないけれどコレクションとして持っているもの
文具好きのみなさんは「使わないけれどコレクションとして持っている」というアイテムが多いのではないでしょうか。
たとえば、いただいた特別なペンやノート、イベント限定品や季節限定の商品なども多いですよね。
これらは「もったいなくて使えない!」「特別な時に使うためにとっておきたい」なんて考えてしまいますよね。
なかなか使わないけれど、物として手元に置いておきたい……そんなアイテムは文具として捉えるのではなく「コレクション」として捉えてみませんか?
コレクションであれば、文具の収納にしまう必要はありません。
限られた文具収納に入れて、場所を圧迫してしまうのはもったいないです!
私は趣味のものをまとめて入れている引き出しに収納しています。
もちろんこのなかにある文具も使うことがありますが、使ったらすぐにしまって散らからないようにしています。
使わないもの
分類分けで「これは使わないな」「インクが出ない」などのものは、潔く処分しましょう。
もったいないと思うかもしれませんが、使わないものに場所を割いて「これから出会う文具」の収納場所がない方がもったいないと思いませんか?
手放すのが惜しければ、1〜2週間ほど「よく使うペンエリア」に置いて、本当に使うかどうかチェック。
もし使うのであれば、改めて分類し直すといいですよ。
価値観を明確にすべし!
ここまでは、手元にある文具の整理整頓方法を紹介してきました。
文具を分類する時に悩ましいのが「どのような基準で厳選するか」ではないでしょうか。
ここからは長年文具を好み、集め続けている私なりの「文具選び」についてお伝えします。
買う時に考えること
まずは買い物の時に考えていることについて。
1番大事にしているのが「使いたいから欲しいのか?」ということ。
最近はSNSでたくさんの文具情報が流れてきますよね。
つい「みんな持っているから欲しい」「インスタで見て素敵だったから欲しい」と手に取っていませんか?
もちろんこの理由で買って大活躍する文具もあるかもしれません。
ですが人が持っているのが羨ましくて購入したものって、購入した時点で満足してしまうことが多いんですよね……。
そこで大事になるのが「本当に自分が使いたいのか」という価値観です。
今買うものは、使い切れるか?使い切ったら、買い直してでも使いたいか?
この答えで「使いたい!」と思ったものを購入するようにしています。
もし「使うかどうかはわからない……」と思えば、それは所有欲に近いかも。
つまり、所有欲で欲しいものは買わないと決めています!
買ってからの方針
数多く文具を持っていると、使うものと使わないものが出てきますよね。
結局頻繁に使うものばかりを買い足して、使わないものはずっとそのまま……なんてこと、あるあるですよね。
そこで心に決めている鉄則は「文房具は使うもの」ということ!
文具はそもそも実用品。使わなければ本来の意味を成していないとも言えるはず。
開発したメーカーの方々も「使って欲しい!」と思っているのではないでしょうか。
そこで私は、使える文具はガンガン使うようにしています!
限定ものでも頂きものでも、遠慮なく使うようにしているんです。
もし「使い切っても取っておきたい!」と思うのであれば、それはコレクションに入れて文具収納からは外します。
またペンについては、インク一覧を作って使い切った後も「こんなペンを持っていた」という記録を取っておくことで安心して使えます。
シールやメモについても、手帳にコレクションページを作っているので積極的に使うようになりました。
当然ながら、使えないものは処分しています。
使えないけれどどうしても集めたいものも、きっとありますよね。
それらは買うものを厳選し「文具」ではなく「コレクション」として扱うように。
文具に対しての価値観を少しずつ明確にしていくと、買うもの・買わないものの判断や、使うもの・コレクションにするものの判断もしやすくなります!
持ち運び用文具の選び方
整理整頓した文具。お仕事や外で手帳を楽しむ際には持ち運びますよね。
ここからは私なりの持ち運び文具の選び方を紹介します。
まずは「ハコ」を決めるべし!
持ち運ぶ文房具を選ぶのに重要なのが「まずはハコを決める!」ということ。
「ハコ」とは入れ物のこと。
持ち運ぶとなると、必ず何かに入れて持っていきますよね。
ペンケースや文具を入れるためのポーチ、以前サイトでも紹介したPILOT×リヒトラブの「持ち歩きワークファイル」など。
ご自宅内で持ち運んで使うならKOKUYOの「キャリーボックス」などもあります。
このように、何に入れて持ち運ぶかを決めてしまうんです。
このハコに入るものを選んでいくようにします。
メリットは、必要以上に持ち歩かなくなること!
「あれが必要になるかも」「念の為に持っていこう」と思うと、どんどん荷物が増えてしまいますよね。
ハコさえ決めてしまえば、そのなかに入らないものは持ち歩けません。
強制的に荷物を減らしてしまえるのです。
ハコに入る量の文具を厳選!
人によって選ぶアイテムはさまざま!
どんな作業をするのかによって、
- ペンは1本でいいのか・何本かいるのか
- 電卓や定規、付箋などもいるのか
- ノートや手帳はどれくらい持ち歩くのか
などは変わるはずです。
ハコから溢れるようなら、さらに厳選してくださいね。
実際に持ち歩くと「これは使わないな」「あれがあったらよかったのに!」というものがあるはず。
そのフィードバックにあわせて、中身を見直してバージョンアップしていくといいですよ。
いつの間にか自分にとってのベストな文具たちが選べているはず!
参考リンク
この記事で紹介した整理収納用品のリンクです。
収納としておすすめしたいのは、やっぱり無印良品!
特に「ポリプロピレンケース引出式ハーフ・浅型」は、仕切りをつけて前後に分けるとよく使うものは前に、ストック系は後に収納できます。
「ポリプロピレンケース・引出式・薄型・縦・ホワイトグレー」も、薄型なのでペンを取り出す時のストレスが少ないです。
メモ帳などと一緒に入れたい方は、こちらの方がオススメ。
今回はペンの収納をメインに紹介しましたが、紙類に特化した収納なら無印のファイルボックスが優秀!
A4サイズはもちろん、A5サイズのノートやロルバーンなどは、立てて入れれば前後に分けて収納できます。
私もノートやルーズリーフ、手帳のリフィルなどの収納で活用中!
あとがき
偉そうに収納について書きましたが、私もまだまだ試行錯誤の最中。
大量の文具は仕事で使うことも多いため、思うように処分や整理が進みません……。
ですが、今回のように「分類→適した場所に収納」するだけで、使い勝手がよくなったんです。
「あのペンを使おう!」と思ったら、すぐに取り出せて使えるのが本当に便利。
ガンガン使っていくことで、より文房具を使う楽しさも感じることができています。
処分はせずとも、使っていくことで「文具に対しての価値観」が見えてきますよ!
ぜひ一度、自分の文房具たちを見直して、より使いやすい作業スペースを作ってみませんか?
きっと大好きな文房具が、もっと好きになるはずです!
〜おまけ〜
整理収納について独学で勉強したい方はこちらもおすすめです↓
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