SNSなどで話題になっている「コモンプレイスブック」をご存知でしょうか。手帳術の一種なのですが、いまいちはじめ方がわからない方も多いのでは?今回はコモンプレイスブックに便利そうなアイテムをゲットしたので、一から始める方法をご紹介します!
「コモンプレイスブック」とは?
そもそも「コモンプレイスブック」とは、一体どんなものなのでしょうか。
簡単にいえば「書き溜めたアイデアや情報を【1冊のノートに書いて】【ジャンルごとに色分け】するノート術のこと。
一般的な手帳の場合、時系列に書いていきますよね。
そのため、内容だけを思い出して該当ページを探そうとしても、なかなか見つけにくいことが多いもの。
ページを連ねていけばいくほど、どこにどんな内容の情報やアイデアを書いていたのか参照するのが大変になっていきます。
「コモンプレイスブック」は、時系列で書き溜めるのは手帳と同じ。
ですが、さらに色分けをすることによって、パッと見ただけでどんな情報なのかがわかるようになるんです。
気軽に始められるノート術
「コモンプレイス(commonplace)」とは、「ありふれた」「平凡な」という意味の言葉です。
つまり「コモンプレイスブック」は、主に何気ないことやふとした思いつきなどを書き溜めるノートということ。
ネットやテレビ・ラジオの情報や、本の中の印象に残った言葉、行きたいお店や観たい映画、アイデアや出来事など、内容に制限はありません!
はじめ方も簡単で、基本的には「ノートもしくは手帳」と「ペンもしくはシール」の2つだけからスタート可能。
絵心やセンスの必要もまったくなし!
お試しとして、手元の余ったノートやメモ帳などでもはじめられますよ♪
他のノート術の違いは?
「コモンプレイスブック」は、以前紹介した「マイノート」と少し似ています。
「マイノート」が「心が動いたものを書く」のに対し、「コモンプレイスブック」は内容の制限がありません。
自分の感情をノートや手帳に書くのが苦手……と言う方には「コモンプレイスブック」の方が向いているかもしれません。
スケジュールやToDo管理の手帳術として有名な「バレットジャーナル」とも似ている部分があるのかな?と思ったのですが、こちらは結構違います。
「バレットジャーナル」は基本的に年間カレンダー(Future Log)や月間カレンダー(Monthly Log)などを作ります。
予定を書くことがベースにあり、付随してアイデアや言葉などを書き留めて自分のログにしていく手帳術です。
一方「コモンプレイスブック」は、カレンダーの要素はありません。書く日があっても、書かない日があってもOK。
メモしておきたいことや気になったことがあった時に、ノートを開けばいいんです。
「毎月カレンダーを書くのは面倒…」「毎日の記録というよりもアイデア帳として使いたい」という方は、「バレットジャーナル」より「コモンプレイスブック」の方が向いていそう!
実際に1ヶ月間やってみた!
と、ここまで書いてきた情報は、調べてわかったこと。
実際にやってみて、効果的なやり方やメリット・デメリットなどを探ってみることにしました。
準備するもの
「コモンプレイスブック」をはじめるにあたって、このようなものを用意しました。
- コクヨ「Soofa B6変形 ウォームグレー」
- midori「連結ペン ジョインドッツ ミルキー」
- KEY用のしおりや付箋
ノートについては、すでに使っている手帳でもOK。
私は先日のきだてさんのツアーでおすすめいただいたコクヨ「Soofa B6変形 ウォームグレー」を使ってみることにしました。
ペンは、コモンプレイスブック作りをサポートしてくれる「ジョインドッツ」をゲット!
3色のペンが連結しており、1本で3色の色分けが可能です。
くすみカラーがかわいいことに加えて、ペン先が丸くなっているので、ぽんと押すだけで綺麗な丸のマークがつけられます。これがコモンプレイスブックにピッタリ!
丸マークだけではなく、ペンを立てて引けば太いラインが、紙に対して斜めに立てて引けば細いラインが書けますよ。
3色だとジャンル分けに足りないかな?と思い、色の系統が似ている無印良品のラインマーカーも用意しました。
さらに用意したのが「KEY」と呼ばれるものを作るのに、あれば便利なアイテム。
私は無印良品「端にも貼れるチェックリスト付箋紙」とラコニック「スタイルブックマーカー Planning/Memo」を用意しました。
結果的にスタイルブックマーカーを使うようになりました。使い方については後述しますね。
<手順&書き方>
ざっくりとした手順は以下のもの。
・アイデアや情報を書き留める
・ジャンル分けをする(KEYを決める)
・マークをつける
・マークしながら新たに情報を書き留める
では、1つずつ説明していきます。
アイデアや情報を書き留める
まずはアイデア・情報を書き溜めていきます。
コツは2つ。とりあえずジャンルを決めずに書き溜めていくことと、書くときはタイトルをつけること。
最初はジャンルを決めずに書いていくのがオススメです。
なぜなら、自分の興味のあるジャンルや書き留めるアイデアは最初のうちは予想がしにくいから。
自分がどんなものに興味があるのか?どんな情報を書き留めておくのか?
それらを観察するためにも、まずは数ページ「ただ書く」ということをしていきましょう。
書くときは閲覧性を高めるためにも「タイトル」「内容」の順に書きます。
タイトルは「iPhone買い替えたい」「年末年始やりたいこと」のような、ざっくり内容がわかるものでOKです。
さらにタイトルの左側は、少し空けて書いておきましょう。
ジャンル分けをする(KEYを決める)
ある程度書き溜めたら、書いた内容を眺めてジャンル分けをしていきます。
そこで作るのが「KEY」!
自分がよく書いているジャンルをリストアップし、それぞれに対応する色をつけたもののことです。
「コスメ」「旅行」「文房具」のように、コンテンツジャンルで分けてもよし。
「嬉しかったこと」「ほしいもの」「ゆっくり考えたいアイデア」のように、感情基準で分けてもよし。
「調べもの」「ToDo」「書籍引用」など、仕事や勉強に関する分け方もOK!
ジャンル分けの方法は、書いている内容に合わせてさまざまなはず。
だからこそ、まずは自分の書く内容がどんなものかを最初に把握するのがオススメなんです。
自分の好きなものや気になることの方向性が見えてくるのは、結構面白いですよ。
ピックアップしたジャンルは、わかりやすいようにノートとは離しておけるものにメモしておくのが便利。
そこで使うのが「端にも貼れるチェックリスト付箋紙」や「スタイルブックマーカー Planning/Memo」です。
ここにKEYを書き留めておけば、コモンプレイスブックを書き足すときに、参照しやすくなりますよ。
別でKEYを用意しない方も、ノートや手帳のわかりやすい部分(中表紙や最初・最後のページ)に書き留めておきましょう。
マークをつける
KEYができたら、コモンプレイスブックへマークをつけていきます。
タイトルの左に空白を作ったのは、マークを書き入れるため!
ジョインドッツのペンでぽんぽんマークつけをしていくのは、かなり楽しい作業です。
書いている内容によっては、複数のジャンルにまたがるものもあるはず。
そんな時は複数のマークをつけてもOK。
例えば「行きたい場所」「アート」というジャンルにまたがる「来年行きたい美術展」のような話題なら、2つマークをつけます。
無理に1つに絞ってしまうと、閲覧性が下がってしまうので注意してくださいね。
マークしながら新たに情報を書き留める
すでに書いてある情報やアイデアにマーク付けが終わったら、あとは「書く」&「マーク付け」をセットで行います。
すぐにマーク付けまで行うことで、情報の検索がしやすくなり、書いたついでに同じジャンルの情報を見直すことも可能。
マークをポンとつけるだけなので、手間もほとんどかかりません。
続けてみた感想
1ヶ月ほど続けてみてわかったことは、何気ないメモでも、あとから見直すと「使える情報」になっていたりするんです。
ちょっとでも気になったことを書くようにしていたので、普段は忘れてしまうようなことも意識的に書き残していました。
「占いでいいこと言われていた!」とか「ずっと気になっていた曲の曲名がわかった!」とか、本当に些細なことです(笑)。
それでも、書いて後から見直しやすいようにマークをつけておくと「そういえばこんなことがあったな〜」とキャッチアップしやすいんです。
情報を探しているときに、今まで忘れていたことも思い出せるので、情報の厚みが変わるんですよね。
ちなみに、私は仕事のアイデア出しやほしいこと・やりたいことを書くのが多め。
マークによって、いわばノートに「タグ付け」ができるので、見返すのが簡単です。
アイデアが煮詰まったときに見直して、過去の自分に助けてもらおうと思います!
どんな人に向いている?
コモンプレイスブックが向いている人は、ノートを見返す習慣のある人!
アイデアを書いて→マークをつけて→情報を検索できるようにする、というノート術なので見返すことが前提になっています。
書いたものを自分で振り返ったり、「あれ、どこに書いたっけ?」とペラペラ探すことの多い人にはピッタリ。
視覚的に情報が整理できているので、今までよりも検索が早いのが便利です。
向いていない人はあまりいないノート術だとは思ったのですが、あえて言うなら「デジタルで情報を集約したい方」には向かないかも。
そんな方は、Notionなどでタグ付けをしながら情報を整理するといいかもしれません。
今回私はB6変形のノートとジョインドッツの組み合わせで試しましたが、基本はどんなノートや手帳、ペンでも始められるのがメリットです。
感情を書かなくていいので、純粋に「自分が欲しい情報を集めたノート」になっていくのが楽しいですし、感想文のような文章にならなくていいのも◎。
これからも続けていきたい習慣になりました!
まとめ
気になってはいたけれど、初めて挑戦してみた「コモンプレイスブック」。
想像以上にはじめやすく続けやすい、自分用のアイデアブックになってくれました。
考えていることや見聞きした情報を忘れてしまいがちな方は、一度試す価値あり!
ジョインドッツのような便利なアイテムを使うと、よりスムーズに始められますよ♪
参考リンク
記事内でご紹介している文具のリンクです。※色&サイズバリエーションは商品リンクからご確認ください
ちなみに、midoriさんからコモンプレイス専用ノートも販売されていますよ!
↓もっと詳しく知りたい方はこちらもどうそ〜
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