脳を鍛えるには運動しかない![最新科学でわかった脳細胞の増やし方]感想&内容のまとめ

「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」レビュー&概要のまとめです。

 

読んだ感想

さすが、「読んだら忘れない読書術」に書いてあった樺沢紫苑先生の推薦本だけあって、裏切らないコンテンツでした。

運動の効果は体だけではなく、脳内物質のバランスや健康にも影響する、、、何となく分かっていましたが、深く考えたことがありませんでした。だから私、理由をつけて運動をサボりがちになっていたのですね(笑)

この本の内容は、きちんと子供達に教えるべきだと思います。私はもう少し早く、せめて高校受験をする前に知っておきたかったです。。。

いやいや、今からでも遅くはない!この知識を活用して、運動によって生活の質を上げていきたいと思います。

 

今回の読書ノート

見開き2ページにまとめました。(※自分の解釈や経験をもとにまとめています。本の内容とは違うところがあります。)

↓1ページ目

 

↓2ページ目

 

 

では、1つずつ解説していきます!

理想は「昔と同じような生活」

昔は、狩りに行くことで食料を得ていたので、意識せずとも運動量が多かったのです。そして、食べ物はいたって粗食でした。

昔の人に、メタボやうつ病の人がいなかったのも納得ですね。

それでは、どんな運動をすれば良いのか?

キーワードは、、、、

 

<定期的&自発的な有酸素運動>

 

これを続けていると、脳内物質のバランスが良くなり、不安を感じにくくなります。さらに脳内ではニューロン構造が強化され、精神的に落ち着いた生活ができるので、生産性がとても上がるのです。

脳だけではなく、もちろん体のコンディションも安定します。そうすると、ストレスを受けても、急な心拍上昇が少なくなるそうです。つまり、ストレスに対する耐性が上がります。

ここで大事なのは、「運動しなさい!」って言われてやる運動ではなく、自発的に運動をする。その方が効果が高いそうです。

 

 

現実は「動かない生活」

理想とは違い、現実は、、、、

都会で暮らす多くの人は、運動不足で肥満傾向にありあます。

狩りに出る代わりにオフィスで座って仕事をするので、当然のように運動不足。そして、必要以上に高カロリーの食事を摂って不健康になっていくという悪循環に陥る。

文字にして書くと、何て悲惨な現状なのでしょう。

先ほどの「昔と同じような生活」と比較して書くと、、、

運動をしないから、脳内物質のバランスが悪くなり、常に不安を感じるようになります。加えて、脳が萎縮し始めることにより、物忘れ・マイナス思考・依存などの症状が出て、生産性が下がります。

そして、運動不足で体が重たくなるだけでなく、軽いストレスにも敏感に反応して、心拍数が急上昇するようになります。つまり、ストレス耐性が下がります。

さらに困ったことに、ストレスを受けることで大量に出る「コルチゾール」という物質は、腹回りに脂肪を溜め込むはたらきがあり、メタボも進みます。

運動をしない生活は、百害あって一利なし!

 

 

もうここまでで、十分に運動のメリットは分かりました。

ここで一度、目標とする「運動強度」を理解するために、「ストレス反応」についてまとめておきます。

ストレス反応とは?

ストレス反応とは、外敵や危険が多かった昔からの、自分の身を守るための自然な反応です。脳内物質的に言えば、仕事や人間関係、運動や高揚感、脳に負荷をかけるもの全てがストレスと定義されます。

大事なのは、そのストレスが回復可能なものであるということです。

危険に集中し、反応を起こすことで命が助かる。そして、その経験を記録して、これからの人生の知恵として活用する。これが賢いストレスとの付き合い方です。

 

<例>

仕事は、脳に負担をかけるのでストレスですが、回復可能な適度なものならば、何度でも挑戦して失敗し、間違いを直すのを繰り返してこそ成長が望めます。

 

運動も同じで、回復可能な適度な負荷で行い、ダメージを受けた筋肉を回復させる。これを繰り返すことで強靭な肉体が出来上がります。

 

つまり、「ストレス=悪」ではなく、適度なストレスがあってこそ、人間は心も体も強くなれるのです。

 

著者が、目標とする「運動強度」について何度も述べているのは、生ぬるい運動方法では成長は望めないからです。効果を実感するためには適切な負荷をかける必要があります。それは各個人によって違うので、事あるごとに心拍数を基準に判断をしているのですね。

 

 

運動の効果:体と脳

運動が及ぼす、体と脳への効果は絶大です。本書のP136〜のリストは、不安障害の人向けに書かれた項目ですが、自分にも当てはまることが多かったので記録しておきます。

運動をすることのメリット

  1. 気をそらす
    簡単に言うと、気分転換になるということです。PMS(月経前症候群)にも効果があるとか。希望が持てます。
  2. 筋肉の緊張をほぐす
    筋肉の緊張が和らぐと、不安も和らぐ。そういえば、物理的に凝り固まった体も、じっと寝ていただけではほぐれません。
  3. 脳の資源を作る
    運動によってセロトニン・ノルアドレナリン・GABAなどを増やすことができるそうです。
  4. 別の結果があることを教える
    心拍数が上がり呼吸が速くなる状態は、自分でコントロールできる望ましい状態だということを教える。(ニューロンはストレスの良し悪しを判断できないので、不安反応の結果を、「すり替え」によって恐れなくても良いものだと認識させる)
  5. 回路を作り変える
    運動で交感神経が活性化すると、受動的な心配に対して、能動的に対処できるようになる。
  6. 立ち直りが早くなる
    不安はコントロールでき、パニックは防ぐことができるということを、運動を通して学ぶことができる。(自己把握:セルフマスタリー)
  7. 自由になれる
    文字通りの意味でも比喩的な意味でも、身動きができなくなると不安が強くなってしまう。外に出て運動しよう!

 

 

運動の効果:健康

運動が及ぼす、健康への効果は言わずもがな。P292~のリストは、高齢者の人向けに書かれた項目ですが、これまた自分にも当てはまることが多かったので記録しておきます。

ほぼ文字通りの意味です。賢く老いるためには、運動を続けよう!!

 

 

有酸素運動の続け方

継続は力なりと言いますが、運動もそうだと思います。始めるのは簡単ですが、続けるのが難しいのですよね。。。

筆者が推奨している運動は、事例に基づいた個人向けのものが多かったです。その中で、一番私に近いロールモデルに推奨されていた運動方法を記録しておきます。

<理想の有酸素運動の頻度>

  • 週に4日、30分〜60分、最大心拍数の60%〜70%の強度で運動する。
  • さらに週2日、20分〜30分、最大心拍数の70%〜80%の強度で運動する。

これを規則正しく続けると、心と体の柔軟性が保たれる。

 


「心拍計」、買いました!!!!(2019.9.8編集&追記)↓

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参考図書

↓今回の本

amazonで「目次」全て&かなりのページを試し読みできます。しっかりとした事例と解説が書いてあるので、時間があるときに読むのをお勧めします。

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方

 

 


こちらの本は、「走る」ことに焦点を合わせて解説してあります。もともとが日本語なので、読みやすいです。短時間で読めるので、じっくりと本を読む時間がない人にオススメです。

走れば脳は強くなる

 

 


メンタリストDaiGoさんが本の帯でお勧めしている本です。

↓試し読みができます。

最高の体調
進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法

 

 


体質別の疲労解消法を提案してあります。

↓試し読みができます。

寝てもとれない疲れをとる本

 

 


 

参考リンク&まとめ

 

運動を先延ばししそうだったら、まずはこの記事を読むといいかもしれません。

「あとで」を「すぐやる」に変える心理学[DaiGo心理学×脳科学]

 

習慣にするためには、ガントチャートを活用するといいですよ〜。

https://life.conote.info/archives/2545

 

<まとめ>

運動をしない生活は、百害あって一利なし!

自発的&定期的な有酸素運動を、今日から始めよう!!

 

余談ですが、、、小学2年生の息子は自閉スペクトラム症です。脳機能の発達がアンバランスで、苦手分野の勉強に対して狼狽することが多いです。

この本を読んで、藁にもすがる思いで、夏休みは毎日午前中の早い時間に外に連れ出し、一緒に運動をするようにしてみました。

そうしたら、、、、
去年とは違い、驚くほど勉強がはかどっています。

体を動かすって、本当に大事なのだなぁと実感。息子の将来のためにも、運動を生活に取り入れる方法を、家族ぐるみで実践していきたいと思います!

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今日も、良い一日を〜♪