時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」を読んでの、感想&内容まとめです。
読書の感想
いわゆるタイムマネジメントの本とは違い、情報と物が多すぎる現代において、「本当に大切なモノは何か?」を考えさせられる本です。
87の時間ワザ全てが私に合うとは思わないけれど、今日から実践したいライフハックがジョークや実例と共に紹介されていて、読むだけで心が軽くなりました。
読書ノート
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※自分の解釈や経験をもとにまとめたノートです。本の内容とは違う部分があります。
では、1つずつ解説していきます。
「時間を作る」という考え方
「時間がない」状態から抜け出すためには、主体的に時間をデザインし、「時間を作る」必要があります。そのためのポイントを3つにまとめました。
時間の手綱(主導権)は自分が握る
時間に対して受け身になっていては、あっという間に流されてしまいます。手綱(主導権)はしっかりと自分で持ち、賢い時間の選択をする。
これは時間だけに限らず、会話、感情、体調にも言えることです。
ダラダラスマホ、ちょくちょくメールチェックなどは、インターネットに主導権を握られている人がやること。気をつけたいです。
集中することを決める
雑事はまとめて後でやり、最優先事項(緊急度・満足感が判断基準)を選んで、それを今日のハイライト※にします。
「1度に1粒の砂!」注意の切り替えは少ない方が良いです。(人間、1度にたくさんの物事を進めるのは脳科学的に難しいのです。)
※ハイライトの考え方は、2つ後の項で解説します。
実行するためのエネルギーを蓄える
心も体も充電する方法は、「原始人のように生きる」ことに尽きます。
先日読んだ脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方にも書かれていましたが、人類の身体的進化とはまだテクノロジーの進化に追いついていないので、昔と同じような生活をするのが一番良いのです。
※読書ノート2ページ目で詳しく解説します。
これらの3つのポイントを押さえて1日を送ると、時間に余裕ができ、明晰な思考&穏やかな心で創造のエネルギーがup!
時間術大全の要約
本書では、4つのパーツからなる時間術のサイクルが紹介されていました。
- ハイライト(計画:緊急度・満足感で「最優先事項」を決める)
- レーザー(実行:注意散漫への敵を撃退し、集中して取り組む)
- チューニング(調整:行動を振り返り、改善していく)
- チャージ(充電:原始人のように生きて、脳&身体を最適な状態にする)
それぞれの特徴&覚えておきたいことを記録しておきます。
HIGHLIGHT:「集中すること」を決める
ハイライトは、「なるほど〜。こういう考え方もあるのか!」と妙に納得した理論です。
※この図解は、本の中に描いてあったものを模写したものです。
活動や仕事に取り掛かる前に、1日を振り返る時にしみじみと噛み締めたい活動を、その日のハイライトに設定すると、とても充実した時間の使い方ができる。
その判断基準は、緊急度・満足感、そして自分が喜びを感じるかだそうです。
つまり、やらないといけないことを、程よく難しくて面白そうな課題に設定すれば、終わった後に達成感を感じていいですよ〜ってことですね。
もちろん、長期目標も大事だし、ハイライト活動を小さなタスクに落とし込むことも必要になってくると思います。その部分は、柔軟に対応したいです。
子供の教育や部下の育成には、適切なハイライトを一緒に決めて、道しるべを作るといいかもしれません。これがコーチングの本質かな。
自分にとって大切な人や物事に時間を使えるというのは、とても贅沢な時間の使い方ですよね。
とは言っても、、、、
この世の中は、気が散るもので溢れているのが現状です。
では、どうすればいいのか?
↓まずは敵を熟知し、ハイライトを維持して「レーザー(集中する)」モードに入るためのバリアを作る必要があります。
RASER:注意散漫を撃退し集中モードへ
時間術を実践するにあたり、注意と時間の浪費(注意散漫状態)は、現代人が陥りやすい最大の敵です。
本書では、その特徴を2つのキーワードで批判していました。どれも私や周りの人に当てはまり、ドキッとしました。
多忙中毒:情報社会のワナ
あまりにも情報が多い現代では、意識して断捨離しないと「常に情報が流れ込んでくる状態」になってしまいます。
プッシュ通知、SNSに流れる広告、インターネット検索でたまたま見つけた情報。。。
知らなくてもいい「誰かのこと」「世界中のこと」にいちいち反応し、その度に時間だけではなく精神力をも使いってしまいます。
しかも、手紙ではなく瞬時にやり取りできるメールやSNSが主流になってからは、「即レス」しないと罪悪感を感じる始末に。
効率を高めてたくさんこなすこと=「美徳」と思い込んでいる人は、きちんと断捨離ができず、情報に溺れている人なのかもしれません。
無限の泉:インターネット
うまく使えば便利なweb環境。しかし、それは魅力的で依存性がある、まるでアリ地獄のような場所なのです。
気づいたらネットサーフィンやSNSを30分もやってた!という感覚が1日に何度もある人は、要注意です。あなたの時間はどんどん食い尽くされて、行き着く先は廃人です。
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でも、大丈夫。
本書の中では、この厄介な敵に対抗するためバリア(時間ワザ)がたくさん紹介されています。合う合わないがあると思いますが、目からウロコの裏技もあるので、ぜひ読んでみてくださいね♪
TUNING:振り返り&改善
PDCAサイクルでいうと、Checkの項目に当たるのでしょうか。本書にコピーできる無料ワークシートがついていましたが、自分でノートに書くだけでも効果があると思います。
私は4行日記で1日を振り返っています。
- 事実
- 気づき
- 解釈
- 宣言
これを5年連用日記のリフィルに書き込むと、昨日よりも今日、今日よりも明日が充実するのです。
↓5年日記についてはこちらでまとめています。
どうしても沈んでしまって、負のスパイラルから抜け出せないときは、3行日記(Good & New Diary)で1日を振り返り、1週間に1回、改善案をじっくりと考えると効果てきめんです。
参考記事↓
CHARGE:心身のエネルギーチャージ
「レーザー(集中)」モードを保つためには、心身ともにエネルギーをチャージする必要があります。
体と脳はまだこの情報化社会に適応していないから、昔の生活をお手本に暮らすのが、心身ともに健やかに過ごすための最善の方法です。
↓具体的な方法
(参考)原始人のように生きる
心身をチャージする際に参考になる、昔ながらの生活6大原則。
分割して少しずつ解説します。
動き続ける
定期的な有酸素運動の効用については、脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方のレビュー記事でも詳しく解説しました↓
難しく考えず、できることから始めるのが、続くコツだと思います。
例えば、駅まで歩くとか、エレベーターを使わず階段を使うとか。本当に時間がなければ、仕事中に少し空気イスで運動でもOK!
頑張りすぎず、毎日コツコツが大切です。
リアルフード
空腹の状態をきちんと作って、メリハリがある食生活をするのが、脳にも体にも負担をかけない栄養の取り方です。
加工食品は基本的にNG。おやつは、ナッツ&ダークチョコにすれば、栄養的にもエネルギー的にも完璧です。
(そうは言っても私はナッツアレルギ〜。代替品を探します。)
「カフェイン」をうまく使う
カフェインの原理を理解しておらず、うまく使えていなかったので、とても参考になりました。
カフェイン摂取のポイントは3つです。
- 眠気や疲労を感じる前に飲む(効果が穏やかな緑茶もGood!)
- 眠くなってしまったら、カフェインを飲んで15分くらい仮眠する
- カフェインの門限は9:00am〜2:00pmとする
喧騒を離れる(デジタル画面なしの休息)
結果を出して定時に帰る時間術(小室淑恵著)によると、人は、自然の中にいるだけで27%もストレスが減少するらしいです。
スマホから目を離し、自然を見よう!!
親密な時間を過ごす
人間は、一人では生きていけません。一人でいるよりも、誰かと一緒にいた方が30倍も笑うという研究報告(参考記事→★)もあります。
たくさん笑って、セロトニンチャージができればいいな。
洞窟で眠る
つまり、自然に近いライフリズムをキープすれば、体も心も安定するということですね。
参考図書一覧
↓今回の本です。
↓同じ著者(ジェイク・ナップ)の、「SPRINT 最速仕事術〜あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法」。発売5日でなんと5万部突破! 23か国もの人々が読んでいる、世界的ベストセラーです。
↓「大全」という名がついている代表的な本のレビューです。アウトプット大全[樺沢紫苑著]
↓時間の使い方については、こちらの本も参考になりました。
↓レビューです
まとめ
時間のデザイン(断捨離)をすることで、もっと創造性の高い、有意義な毎日を手にいれることができるようになる!
この記事の冒頭にも書きましたが、情報と物が多すぎる現代においては、「自分にとって本当に大切なモノは何か?」をきちんと考え、賢く取捨選択をしていく必要がありますよね。
時間だけではなく、物・人・情報においても、手綱を離さず主体的に行動できるようになりたいです。
〜余談〜
↓最近の私のポリシー
「子供と遊ぶ時にスマホを持たない」
今までは、SNSや祖父母ために、子供を撮影しようと常にスマホ片手でした。つまり、画面越しに子供を見ていたのです。
これじゃあダメだ!という現象にぶち当たりまして(詳しくはまた別の機会にお話します)、、、、それからは、スマホは持たずにリアルに子供と触れ合いながら遊ぶようになりました。
すると不思議。
スマホでベストショットを撮影できてSNSにアップした時よりも、子供達も私も遊んだ後の満足度が高いのです。
デジタル写真は残らなかったけど、子供にとっては「ママとめいいっぱい遊んだ!」、私にとっては「童心に帰って走り回って楽しかった!」という記憶に残るからでしょうか?
まあ、昔の母親にとっては、当たり前の姿なのか(^◇^;)
公園や遊び場でいませんか?遊んでいる子供を画面越しにしか見ていない母親。子供からすると、母親は自分(子供)ではなくスマホをみているのですよ。。。。
〜余談でした〜
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